部活という名のブラック企業
ここで1つ原点回帰という意味も込めて、
大学に入って部活について感じた事をつらつらと書いていく。
1、大学での部活
小学校のクラブとかから始まり、中学高校と部活に入ってのほほーんとやってきた人間にとって、大学の体育学部でやる部活は全く違う。弱肉強食の世界がそこには広がっているのだ。
自分がいかに平凡であるか思い知らされるし、弱いヤツとかだと試合にすら出させてもらえない。全国大会出場は当たり前の世界である。
悪い風潮だなと思うのは、同好会をバカにすること。彼らより沢山練習をしているからと言って調子に乗ったのがたまにいるけど、所詮彼らはメンバーから漏れたベンチだ。
ガチで部活をやる気がないのなら程々に体を動かすくらいの同好会が丁度いいだろう。
2、体罰なんて当たり前
部活を2年間やってきた身としては、監督の暴言なんて日常茶飯事。まだ殴らないだけマシといった考えになる。しかし、柔道はタチが悪い。
格闘技であるのを利用して、実戦稽古で立っている状態で絞めたり、頭から落としたり、力尽くでひきずり回したり、挙げ句の果てに壁にぶつける先輩とかがいる。
寝技とかになると、タップ(参った)しても絞め続けるし、気付かなかったと言って知らなかったフリをする。これが関節技をとってくると更にタチが悪い。
あと、相手が跪くと膝を入れたり、踏んだりしてくる輩も中にはいる。
3、監督の横領は当たり前
当たり前というのは盛りすぎたけど、私の所属していた柔道部の監督はしていた。
部費で私腹を肥やして、ブランド物を身にまとい、要らなくなった物はメルカリへ。
メルカリに出す商品は大学の武道館内の隅に置いておく始末。
指導者どうこう以前に人間としてどうなのかと言った感じ。
結局監督自身、大学も推薦で入り柔道しかしなくて、就職しても柔道で推薦で入り、
柔道だけの人間が大学の教員になっても中身は所詮ガキなのだ。
そんな人間について行きたくないし、
親が働いた金を私腹を肥やされているのを知っているのに
柔道部に在籍するのが自分自身許せなかった。
4、怪我はサボり
体育学部では怪我はサボり扱いされる。捻挫や肉離れを怪我として見てくれない。
怪我は骨折や脱臼とかから。
私がいた柔道部だと、脱臼して1週間以上練習に参加しなかったら監督から嫌味を言われたり、先輩や同期からサボり扱いを受けるなど散々な目にある。
最後にみんなに伝えたい事
高校までの練習との差で耐えられなくなって辞めたくなる人もいると思う。
私も高校時代、県大会ではダークホース的な扱いを受けていたこともあり、天狗になった状態で大学に来て、プライドをズタズタにさせられた。
何が何でも周りを蹴落として上に登りつめてやろうと思って毎日意気込んでいたけれども、怪我に悩まされた。そして監督や人間関係、そして環境が私に合わなかった。
どれだけ頑張っても良いところで怪我に悩まされ、その度に周りからはサボり扱いされる。私は手首や足首といった関節の怪我に悩まされた。
朝起きたら足首が痛い。だけど夕方にはマシになるから練習ができる。
監督は朝練が出来ないのに練習できるのはサボりだと言った。
故に私は痛くても無理やり朝練に出続けた。
痛み止めを飲み無理やり走った。
しかし、手首だけはどうにもならなかった。
痛すぎて道衣が握れない日が続いた。
それでも休んだら周りに言われるから意地でも練習に出続けた。
通院で医者に診せに行くと、練習を休むように毎回勧められた。
けど、体育系の人間は医者が言うことはオーバーだから大丈夫だと言う。
その結果、私の関節はすり減り、ペットボトルはおろか、
ドアノブを回すことができなかった。
この時、初めて”もっと大きな怪我をしたいな”と思ってしまった。
大きな怪我をすることで練習を休む理由にできると考えたのだった。
そう思った矢先に病院から”関節リウマチ”である事を宣告された。
膠原病の一種で原因不明の関節がすり減っていく自己免疫疾患。
これを言い訳に私は部活を辞めた。
この機会を逃せばもう辞める機会はないと思ったから。
それほどまでに精神的にも肉体的にもキツかった。
何の為に大学に来たのかすら分からない状態だった。
みんなも社会に出た時に苦労するだとか、
逃げだと言われたとしても、まずは自分を守るという選択肢を。
自分を守るのは自分しかいないのだから。
ではでは。