人生道中膝栗毛

料理を作るのが好きな主夫みたいな体育学部の大学生です。

女の備忘録 其の参

まだ続いていたのかと思っただろう.

いやそもそも覚えてすらいなかっただろうか.

 

もう彼女と出会ってから半年になる.

出会ってからずっと,彼女とは結ばれないものだと感覚的に理解している.

 

しかし,そういった状況下でいかにして

事を運ばせるのかも経験だと思って関係を続けてきた.

 

その間に,色々な男が現れては消え,現れては消え.

基本的に嫌われたくない思いが強い人間であるために,

異性との飲みの誘いは断らない.

 

それゆえに,これまでの男をメンヘラにさせてきてる.

本人曰く,安心させたら面白くないから不安にさせると.

相手が安心しきったらどっかに行くかもねと私にも言ってくる.

 

半年も関わっていれば,何を言わんとしているのかが理解できるし,

一般的な恋愛の考えから逸脱しているのも把握している.

 

彼女が年下だからまだ考えが若いのだろうと思っているし,

何なら一度,痛い目に遭えといつも思っているし言っている.

 

ただ私,一ヶ月ほど前からずっと違和感があった.

私が考えすぎていると思っていたが,明らかに違った.

 

常に私は,想定外のことを想定して物事を捉えているし,

最悪の事態も頭の中にいれてシュミレーションしている.

故に,想定外も動じないし,そもそも起こらないのがほとんどだった.

 

しかし昨日,話の内容や行動から明らかに違和感があったため,

正面から尋ねた結果,最悪の事態は起きていた.

 

恋愛における浮気などはよくあるし,

付き合っている時に魔が刺すことぐらいあるだろう.

 

しかし,結婚している場合は,話が別.

ましてや新婚などはもってのほか.

 

既婚者と不倫した上に好意を持ったと告げられた.

一体,どれだけの人間を悲しませるのだろうか.

いくらの金を出して和解しなくてはいけないのか知っているのか.

 

自分のケツを自分で拭けない大人ほど

情けないものはない.

 

覚悟がないならやめろ.

 

そう告げるしかなかった.

何が正解で何が間違いかがわからない.

 

こんなこと学校でやっていないのだから.

 

ではでは