人生道中膝栗毛

料理を作るのが好きな主夫みたいな体育学部の大学生です。

羅針盤

 久々の更新。1月は大学の後期の試験などでバタバタして更新できずに気づけばもう2月も終わりの方。

 

今年に入って1、2月は私にとって大きな節目を迎えた。

今まで続けてきたことにピリオドを打つか、否かで悩んだ。去年の11月からずっと考えていた。

 

そんなことを悩んでいる時に、突然、祖父の訃報が母から電話で知らされた。

 

彼には、正月、正しくは大晦日に都内の病院で会って、それ以降は会っていなかった。11月に誤嚥が原因で窒息になって心肺停止になった。その時は奇跡的に一命をとりとめたものの、それからは誤嚥を防ぐために管を咽頭に通されて喋られなくなった。

 

また、窒息により脳がダメージを受けてしまった。結果、いわゆる昏睡状態になった。医師からはもっても2週間だと宣告された。

 

しかし、祖父は2ヶ月生きた。最後の力を振り絞って生きた。私たち身内は勿論だが、誰よりも辛かったのは彼自身だろう。彼の訃報を聞いて私はただ『お疲れ様。』という一言だった。

 

母から連絡をもらった次の日の夜、飛行機で都内に行き、祖父の家へ行った。

そこで見たのは苦しみから解放された微笑んだ祖父の顔だった。

 

いけない、かなり話が逸れた、戻そう。

 

しかし、祖父の死が私の悩みを一蹴した。

 

今まで何のために今まで続けているのか。そして生前、祖父に約束したことを果たすという大義名分を忘れていた。

 

その時に気づいた。人が何かをしていてスランプに陥ったら、今一度原点に振り返って目的を再確認すると良いということに。

 

失ったことは大きいが、その分得たものもある。

 

私がまだ幼き頃に共に見た石神井川の桜。

 

2人で行った、奈良の正倉院展とその後に食べた鰻丼。

 

毎月、孫の私たちに会いに来る時に必ず買って来てくれたタコ焼き。

 

たくさんの感動をありがとう。次に会う時は勝鬨をあげて会いに行きます。

 

ありがとう。