人生道中膝栗毛

料理を作るのが好きな主夫みたいな体育学部の大学生です。

桜良と春樹

街路樹の葉も日を追って色づいてきた。

 

読書の秋。そう言われる季節になった。

 

今回読み終えた本が、目頭が熱くなる内容だったのでそれについて思ったことを書く。

 

本は、住野よる氏の処女作、「君の膵臓をたべたい

 

この本は、去年まだハードカバーの時に高校の図書室で見たことがあったが、中身は読んだことがなかった。

 

たまたま本屋で手にして買った。

 

最初のページを読んで推測するに、これはヒロインの女の子が余命までの間、過ごす主人公の男の子との話かなと思った。

 

実際、そういう内容だった。しかし、最後の最後に青天の霹靂のごとく物語が急展開を迎えた。

 

これ以上はネタバレになるので詳しくは話さない。

 

この本を読み終えて僕の死生観が変わった。

 

人はいつ死ぬかわからない。寿命が80歳と言われていてもその間に死ぬかもしれない。

 

そして死んだら何も伝えられない。特に最近、そういうことを考えることが多くなっていた。

 

だから、最近は伝えたいことや感じたことを直接伝えたりしたり、親に話したりする。もし僕が、何かの事故などで死んだ時に知っていて欲しいから。

 

考えすぎかもしれないが、生きている以上、何があるかわからない。

 

現実、僕の中学時代のアルバムに載っている人は全員揃わない。本当に何があるかわからないのだ。ついこの間まで、元気だったのに突然…そんなことを実際に僕は体験している。

 

明日があるのが当たり前じゃない。そんなことをこの本を読んで思った。