パワハラとスポーツ
最近,”パワハラ”という言葉をニュース等で耳にする.
テレビ番組は視聴者集めのためにどの番組もパワハラ関係のニュースばかり.
レスリングから始まり,日大アメフトが落ち着いたかと思えば,ボクシング.次は体操,そしてウエイトリフティング…
次から次へと浮き彫りになるスポーツ界の闇.
柔道も2013年にパワハラ問題があった.
なぜこんなにもスポーツではパワハラがあるのか.
近年いきなり出てきたわけではない.
今まで暗黙に許されていたことが時代の変化により浮き彫りになってきただけ.
全日本クラスであんなことがあるのだから,大学のスポーツ界なんてもっと酷いことは明らかだろう.
そもそもなぜパワハラが起こるのか.
様々な要因が関係していると思うが,私は日本独特の”気持ち””根性”といった精神を指す言葉が原因のひとつではないかと思う.
それらを鍛えるには我慢すること,耐えることが大切!みたいな文化がスポーツにはある.
確かに我慢することも大切だし,耐えることも大切なのだよ.
(でもね〜我慢も耐えるのも辛いよね〜サボりたくなるよ〜でもそればっかりじゃダメなわけよ)
だからと言って殴ったり,蹴飛ばしたりするのは違う.
(ちなみに私は過去に一回だけ後輩を叱る時に暴力をふるった.その時に顧問の先生から叱るのに暴力はいらないと言われ叩かれた…)
最近,SNS上で「俺らの時は暴力は当たり前だった」とか「殴らないと分からない」といった考えの人をよく見る.
かつてはそうだったかもしれない.だが,今は違う.暴力を正当化してはいけないのだ.
もし,そんなのは甘えだと言われたら高校生諸君はこう大人に言いなさい.
「あなたは言葉で伝えず,暴力に逃げているのですよ.それは甘えですよ.ガキじゃあるまいし,手を出さないで口で言わないと〜何を今まで学んできたのやら…」
こう伝えたら多分,君はボコボコにされるだろうから伝えたらすぐに逃げることだ.
伝統という,文化という言葉に惑わされてはいけない.
暴力以外に伝える方法はある.色々な形からアプローチできる知識人に私もなりたい.
ではでは.